仮想通貨取引でスプレッドを抑えることは、利益を大きくするために重要です。
スプレッドを抑えることで、余計なコストを減らして投資資金が増えるため、より大きな利益に繋げられるのです。
本記事では、仮想通貨(ビットコイン)のスプレッドについて解説します。
また、スプレッドについての基礎知識だけではなく、スプレッドの抑え方やおすすめの仮想通貨取引所、仮想通貨銘柄についても解説するので、効率的に取引したい方は必見です。

スプレッドも積み重なるとコストも大きくなるため、本記事を参考にぜひ効率よく取引できるようになりましょう!
なお、仮想通貨取引に興味がある方は、以下のおすすめ総合ランキング記事も参考にしてみてくださいね。


仮想通貨のスプレッドとは?
仮想通貨取引を始める前に、スプレッドについて理解しておくことが大切です。
ここでは、1つずつスプレッドについて詳しく解説するので必ず目を通しておきましょう。
スプレッドの特徴
スプレッドとは簡単に言えば「利ざや」のことで、取引所が利益を確保するための仕組みです。
仮想通貨のスプレッドには、以下の特徴があります。
- 各取引所によってスプレッドが異なる
- 取引量や市場の状況によってスプレッドが変動する
- スプレッドが広いほど取引コストが高くなる
- 狭いスプレッドで取引することで利益につながる
特に取引回数が多くなる短期トレーダーにとっては、スプレッドの差が利益に大きく影響します。



できるだけスプレッドの狭い取引所を選ぶことが、効率的な仮想通貨取引のポイントです。
スプレッドと手数料の違い
仮想通貨取引では、スプレッド以外にも手数料がかかることがあります。
手数料は取引所によって設定が異なり、取引額によって発生するのが一般的です。
コスト種類 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|
スプレッド | 売値と買値の差額 | 直接表示されないことも多い |
取引手数料 | 取引額に対して一定の割合 | 表示される |
スプレッドと手数料は別物ですが、どちらも取引コストとなるため、トータルで見る必要があります。



取引所を選ぶ際は、スプレッドと手数料の両方を考えて、コストを比較しましょう。
取引所と販売所の違い
仮想通貨の取引方法には、取引所と販売所の2種類があります。
一般的に、取引所の方がスプレッドが狭く、トータルのコストを抑えられます。
項目 | 取引所 | 販売所 |
---|---|---|
スプレッド | 狭い | 広い |
取引価格 | 売買板による | 業者が決定 |
ただし、販売所にしかない銘柄を取引したい場合は、販売所を利用しなければなりません。
なお取引所は、ユーザー同士が価格を決める形で取引するため、スプレッドが自然と狭くなります。



初心者の方は特に、取引所と販売所の違いを理解しておきましょう。
スプレッドの計算方法
スプレッドの計算方法は以下の式で求めることができます。
スプレッド=買値-売値
例えば、ビットコインの買値が500万円、売値が495万円だった場合のスプレッドは、以下の通りです。
500万円ー495万円=5万円
つまり、5万円分がスプレッドとして取引コストに上乗せされることになります。
スプレッドの幅が広いほど、取引コストが高くなります。



取引前に必ずスプレッドを確認する習慣をつけましょう。
仮想通貨でスプレッドを抑える5つの効果的な方法
スプレッドは仮想通貨取引のコストに直結するため、できるだけ抑えたいものです。
ここでは、スプレッドを抑えるための5つの効果的な方法を紹介します。



上記の方法を実践することで、無駄なコストを減らし、利益を大きくできるでしょう。
取引所を利用する
スプレッドを抑える効果的な方法は、取引所を利用することです。
取引所は販売所と比べてスプレッドが狭く設定されています。
- スプレッドが販売所よりも大幅に狭い
- 取引単位を細かく指定できる
- 注文方法の自由度が高い
- 流動性が高い通貨であれば約定しやすい
販売所では、業者がスプレッドを設定できるため、広めに設定されていることが多いです。
一方、取引所では売買板によって価格が決まるため、スプレッドが狭くなりやすいのです。



特に国内の大手取引所は流動性が高いため、スプレッドが安定して狭くなりやすいです。
流動性の高いときに取引する
仮想通貨の価格は、需要と供給のバランスによって変動します。
取引量が多く、流動性が高いときは、スプレッドが狭くなりやすいです。
スプレッドが狭いタイミング | 理由 |
---|---|
平日の昼間 | 取引が活発な時間帯 |
重要なニュースがない相場 | 価格変動が安定している |
大口投資家の取引が少ないとき | 価格操作のリスクが低い |
できるだけ流動性の高いタイミングで取引することが、スプレッドを抑えるポイントとなります。



逆に、大きなニュース発表直後や深夜、早朝などの取引量が少ない時間帯は、スプレッドが広がりやすいので注意しましょう。
通貨ごとに取引所を使い分ける
仮想通貨の種類によって、スプレッドの狭い取引所は異なります。
ビットコインやイーサリアムは、どの取引所でもスプレッドが比較的狭くなりやすいです。
銘柄 | 取引所 |
---|---|
ビットコイン | bitFlyer、GMOコイン |
イーサリアム | GMOコイン、Coincheck |
リップル | bitbank、SBI VCトレード |
アルトコイン | Coincheck、bitbank |
一方、アルトコインは、特定の取引所でしか扱っていない場合があります。
アルトコインを取引するときは、複数の取引所を比較し、最もスプレッドの狭い取引所を選ぶことが重要です。



複数の取引所に口座を開設しておくと、通貨ごとにおすすめの取引所を選べます。
指値注文を活用する
仮想通貨の注文方法には、成行注文と指値注文の2種類があります。
スプレッドを抑えるなら、指値注文がおすすめです。
注文方法 | 特徴 | スプレッドへの影響 |
---|---|---|
成行注文 | すぐに取引が成立 | スプレッドの影響を受けやすい |
指値注文 | 指定した価格で取引 | スプレッドの影響を抑えられる |
一方、成行注文だと、スプレッドの広い価格で売買してしまう可能性があります。
指値注文なら、自分の希望する価格を指定できるため、スプレッドの影響を受けにくくなります。



指値注文は約定に時間がかかることもありますが、スプレッドを抑えるにはおすすめの手段です。
取引量の多い銘柄を選ぶ
取引量の多い仮想通貨銘柄は、スプレッドが狭くなる傾向にあります。
取引量が多い銘柄の特徴は以下の通りです。
- 市場規模(時価総額)が大きい
- 取引所での取引量が多い
- 認知度が高い
- 価格変動が安定している(ボラティリティが低い)
ビットコインやイーサリアム、リップルなどは、どの取引所でも比較的スプレッドが狭いです。
一方、アルトコインは取引量が少ないため、スプレッドが広くなりがちです。



投資銘柄を選ぶ際は、取引量や流動性も考えましょう。
仮想通貨のスプレッドが狭いおすすめの国内取引所
ここからは、スプレッドが狭い国内仮想通貨取引所を5つ紹介します。
スプレッドの狭さに加え、手数料や使いやすさ、安全性の高さなど含めておすすめできる取引所を厳選しました。
GMOコイン


GMOコインは、東証一部上場のGMOインターネットグループが運営する仮想通貨取引所です。
スプレッドも狭く、入出金手数料も無料のため、コストのかかりにくい国内仮想通貨取引所といえるでしょう。
- 自動売買ツールに対応
- レバレッジ取引可能
- セキュリティ対策が整っている
- 手数料が安い
- 初心者でも使いやすい取引ツール
さらに、指値注文で取引をする場合、取引手数料がマイナスなので、約定した際に手数料を受け取れる可能性もあります。
また、二段階認証やコールドウォレット管理など、セキュリティ対策も整っているため、安心して利用できます。



スプレッドの狭さに加え、指値注文中心で取引したい方はGMOコインがおすすめです!
bitFlyer


引用:bitFlyer公式サイト
bitFlyerは、日本で最もビットコインの取引量が多い仮想通貨取引所です。
ビットコインの取引量が多いことから、流動性も高く、大口取引も約定しやすいのが特徴です。
- ビットコイン取引量8年連続No.1
- Lightning取引所のスプレッドが狭い
- レバレッジ取引可能
- サポート体制が整っている
- セキュリティ対策を独自に行っている
そして、bitFlyerが提供するLightning取引所を利用すれば、多くの取引ツールを使えたり、スプレッドも狭く取引できたりするため、ユーザーからの人気も高いです。
また、セキュリティ対策を独自に行っており、ハッキング被害に遭ったことがないことから、安全性も高い取引所といえるでしょう。



ビットコインを中心に取引したい方は、取引量の多さやスプレッドの狭さでメリットを受けられるbitFlyerがおすすめです!
Coincheck


Coincheckは、ビットコインやイーサリアムなど30種類以上の仮想通貨を取り扱う取引所です。
スプレッドの狭さだけではなく、取引所の取引手数料が無料のため、取引回数が多いトレーダーでもコストを抑えられるメリットもあります。
- 初心者でも使いやすいスマホアプリ
- 積立サービスで少額から積立投資ができる
- レンディングサービスで利益を受け取れる
- 取扱銘柄は30種類以上
- 日本円で直接仮想通貨の購入ができる
さらに、スマホアプリの使いやすさも人気で、2019年から5年連続アプリダウンロード数No.1の実績も残しています。
ほかにも、「Coincheckつみたて」を利用して長期投資も可能なので、幅広い方法に対応した取引所といえるでしょう。



スプレッドの狭さや取引回数が多い方はCoincheckがおすすめです!
SBI VCトレード


SBI VCトレードは、SBIホールディングスグループが運営する仮想通貨取引所です。
スプレッドの狭さに加え、金融大手企業が運営していることから、安心して利用できる取引所といえます。
- マイナー通貨も多く取り扱っている
- 現物取引手数料が無料
- レンディングサービスで利益を受け取れる
- ステーキングができる
- SBIグループが運営している
さらに、レンディングやステーキング、レバレッジ取引、貸仮想通貨など、SBI VCトレードだけで幅広い投資方法ができるのがメリットの1つです。
また、SBI銀行を利用している方であれば、取引所と連携して入出金をスムーズに行えます。



スプレッドの狭さと信頼性や安心感の高さで取引所を選びたい方はSBI VC トレードがおすすめです!
bitbank


bitbankは、40種類以上の銘柄を取り扱っている仮想通貨取引所です。
アルトコインの取扱銘柄が多いことから、幅広い銘柄に投資して、リスク分散ができます。
- XRP(リップル)の取引量が国内最大
- 取扱銘柄数は40種類以上
- 手数料が安い
- セキュリティ性能が高い
- 流動性が高い
さらに、指値注文をすれば、手数料がマイナスで取引できるため、取引回数が多い方にはメリットにつながるといえるでしょう。
なおbitbankは、リップルの取引量が多いため、送金コストの安さや国際送金の使いやすさも気にする方にはおすすめの取引所です。



リップルを中心に取引したい方や取扱銘柄数を重視したい方はbitbankがおすすめです!
仮想通貨のスプレッドが狭い3つの銘柄
仮想通貨のスプレッドは、銘柄によっても大きく異なります。
ここでは、スプレッドが狭い3つの仮想通貨を紹介します。
ビットコイン


ビットコインは、仮想通貨で最も有名な銘柄です。
世界中で取引されており、流動性が高く、スプレッドも狭くなっています。
- 市場最大の時価総額と取引量
- 国内外の全ての取引所で取り扱いあり
- 最も高い認知度と信頼性
- インフレ対策の投資対象としても扱われている
スプレッドが狭いとはいえ、相場が大きく動く時はスプレッドが広がる場合もあるため、注意しましょう。



ビットコインは仮想通貨投資の基本となる銘柄であり、ポートフォリオの中心として保有する方が多いです。
イーサリアム


イーサリアムは、スマートコントラクト(設定された条件で契約や取引を自動で行うシステム)が利用できる仮想通貨です。
DeFiやNFTなどの分野でも広く活用されています。
- スマートコントラクト機能を持ち、設定された条件で自動的に取引が行われる
- DeFiにより、インターネット上で仲介者なしの金融サービスが利用できる
- NFTでデジタル資産の所有権を証明できる
- dAppsという分散型アプリは、世界中の人によって運営される
ただし、イーサリアムのネットワークが混み合っているときは、取引手数料が高くなるので注意しましょう。



イーサリアムは投資対象だけでなく、さまざまな実用性を持つプラットフォームです。
リップル


リップルは、国際送金などに利用される仮想通貨です。
海外の金融機関との連携も進んでおり、実用性の高い銘柄として注目されています。
- 低コストで、国際送金が速い
- 今ある金融機関とも連携している
- 取引量が多く、流動性が高い
- 実用性が高いプラットフォームとしても注目されている
リップルのスプレッドは、ビットコインやイーサリアムと比べやや広めですが、少額取引であれば、スプレッドの影響は少ないでしょう。



リップルは特に国内取引所のbitbankで取引量が多く、スプレッドも比較的狭くなりやすいです。
仮想通貨スプレッドに関するよくある質問
最後に、仮想通貨のスプレッドに関するよくある質問にお答えします。
スプレッドについて、さらに理解を深めましょう。
スプレッドはいつ引かれる?
スプレッドは、仮想通貨の売買時に発生します。
つまり、取引所で売買価格が提示された時点で、すでにスプレッドが含まれているのです。



スプレッドは表示される手数料ではないため、取引画面では分からない場合があります。
スプレッドなしの取引所は存在する?
原則、すべての取引所と販売所にスプレッドは存在します。
ただし、取引所の中には、一時的にスプレッドを無料にするキャンペーンを行う業者もあります。



取引所からのメールマガジンやSNSをフォローして、キャンペーン情報をチェックしましょう。
スプレッドが高すぎる原因は?
スプレッドが高くなる主な原因は、以下の3つです。
- 取引所や販売所のスプレッドの設定が広い
- 流動性が低い
- 相場が大きく動いたとき
上記の要因が重なると、スプレッドがより広くため注意しましょう。
スプレッドの確認方法は?
多くの取引所では、取引画面に売値と買値が表示されます。
数値で表示されていない場合は、売値から買値を引き算して、スプレッドを計算しましょう。
スプレッドは海外と国内どちらが安い?
一般的に海外の仮想通貨取引所の方が、取引量が多く、流動性が高いため、スプレッドは狭くなりやすいです。
ただし、海外の仮想通貨取引所を利用する場合は、為替レートや送金手数料などのコストがかかる点には注意しましょう。
まとめ
今回は、仮想通貨のスプレッドについて解説しました。
仮想通貨取引でスプレッドを抑えることは、利益を大きくするために重要です。
最後に、本記事のポイントをおさらいしましょう。
- 仮想通貨のスプレッドとは、売値と買値の差額
- スプレッドは取引所や販売所ごとに異なり、状況によって変動する
- 取引所を利用したり、流動性の高いタイミングで取引することでスプレッドを抑えられる
- 国内仮想通貨取引所を選ぶ際は、手数料を含めコストが安い取引所がおすすめ
- ビットコインやイーサリアム、リップルはスプレッドが狭い銘柄
ビットコインは2025年も高値を更新し、仮想通貨市場は今後も成長が期待できる投資先です。
本記事で紹介したスプレッドの知識を身に付け、効率的に利益を増やしましょう!



本記事を参考に、自身に合った取引所や銘柄を選び、スプレッドをチェックしながら取引をしてくださいね。
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